小川洋子『とにかく散歩いたしましょう』
小川洋子の『とにかく散歩いたしましょう』を紹介します。
人気作家の日常。締切を前に白紙の恐怖に怯え、店員とのやりとりに傷つき、ハダカデバネズミに心奪われる。
たとえ何があっても、愛犬と散歩すれば前に進める・・・心温まるエッセー集。
(Amazon紹介文より)
小川洋子さんが毎日新聞に4年にわたって書いたエッセイをまとめたものです。
小川さんの愛犬のラブちゃんの話がその中のいくつかで出てきます。
また、小川さんの愛犬のラブちゃんだけでなく、桜文鳥のブンちゃんの話もでてきます。
犬や鳥といる人なら、共感するところも多いのではと思います!
『とにかく散歩いたしましょう』に出てくるワンちゃん
「機嫌よく黙る」の章では、ラブちゃんのこんな様子が記載されています。
老犬のラブちゃんを見て、悲しくなることも少なくない飼い主。昔の思い出をよみがえらせ、走り回るとかそんなことはできないんだという思いで胸が苦しくなります。
ただ、そのときのラブちゃんについてこのように書いています。
ところがどうだろう。ラブは平気だ。少しも気に病む様子などない。脚が弱くなっても、目が見えなくなっても、餌が腎臓病用になっても、相変わらず機嫌のいいままだ。
(p. 176)
そういったうえで、次のようにもいいます。
死ぬまで徹頭徹尾、機嫌のよさを貫ける犬とは、やはり偉大な生き物である。だから私も犬を見習い、できるだけ機嫌よく生活したいと思っている。(p. 177)
ワンちゃんがいつも機嫌がいいというのはわかる気がしますね!
mame
ぼくもいつも機嫌よく生きてるよ!